シンガポールで、中国系住民を中心に受け継がれてきた「ハングリー・ゴースト・フェスティバル」が行われる。シンガポール政府観光局の公式サイトでは、2026年の案内日を8月27日として掲載している。
ハングリー・ゴースト・フェスティバルの注目ポイント
この祭りは「中元節」とも呼ばれ、旧暦7月に、死者の世界の門が開いて霊が現世を訪れるという信仰を背景にしている。戻ってきた祖先や、供養する子孫を持たないとされる霊に向けて、線香や食べ物などを供える。
祭りの時期には、紙で作られた現金、車、時計、家、スマートフォンなどを燃やす供養も見られる。現代の生活用品が紙の供物として取り入れられているのは、伝統が時代に合わせて形を変えている例としても興味深い。
特に目を引くのが、「歌台」を意味するゲタイ(Getai)と呼ばれる屋外ステージだ。
ゲタイでは歌やダンス、司会者による軽妙なトークが披露される。福建語を中心に、北京語や広東語の曲が歌われるほか、近年では韓国のポップソングが取り上げられることもある。現代のステージでは、LEDスクリーン、レーザー、派手な照明や特殊効果が使用される場合もある。
そして、ゲタイ会場の最前列は空けておくのが特徴だ。その席は人間の観客ではなく、祭りの間に現世を訪れている霊のためのものとされている。華やかな歌謡ショーでありながら、その観客には目に見えない存在も含まれている。
ゲタイは観光地だけでなく、住宅地の空き地、バスケットボールコート、駐車場などに仮設ステージを組んで開催されることがある。高層ビルや近代的な都市景観のすぐ近くで、古い信仰と派手なステージ演出が共存しているところに、シンガポールらしい面白さがある。
祭りの時期には、道路脇などに置かれた供物や線香を不用意に踏んだり、触ったりしないことが礼儀とされている。旅行中に見かけた場合は、単なる路上の飾りやごみとは考えず、地域の信仰に配慮したい。
開催場所やゲタイの上演予定は地域によって異なる。現地で見学する場合は、シンガポール政府観光局や地域の告知で最新情報を確認しておきたい。
Visit Singapore A Guide to the Hungry Ghost Festival
Roots.sg/National Heritage Board Zhong Yuan Jie(Hungry Ghost Festival)
Roots.sg/National Heritage Board Getai
開催場所やゲタイの上演予定は地域によって異なります。 訪問前には公式情報や現地の告知を確認してください。
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